様々な色の液体が入ったガラスの球体、キラキラきれいなガリレオ温度計。
しかし、温度計という割に温度の見方は少し複雑。
今回は、そんなガリレオ温度計の原理と見方を詳しく解説します。
- ガリレオ温度計の原理
- ガリレオ温度計の温度の見方
- インテリアにぴったりな理由
- 取り扱いの注意点
をご紹介します!
目次
ガリレオ温度計とは?
透明な液体の中で様々な色の球体が浮かぶ「ガリレオ温度計」。
まずはその原理をチェック。
原理を理解すれば、温度の見方も自然とわかるようになります。
どうしてガリレオの名前が使われているの?
ガリレオ温度計は、イタリアの物理学者「ガリレオ・ガリレイ」にちなんで名付けられました。
しかし、実はガリレオが発明したものではありません。
ではなぜガリレオの名前が使われているかというと、ガリレオはこの温度計の基礎となる考え方(比重測定原理)を発見したため、ガリレオの名前が使われているのです。

球体が浮き沈みする原理は?
ガリレオ温度計は温度による液体の比重の変化を利用しています。
液体は温度が上がると膨張するため、比重が軽くなります。
空気と接している外側の液体は、気温が高いと膨張→比重は軽くなります。
その一方で、中にある色の付いた液体は直接空気と接していないため温度変化が小さく、膨張しにくい状態です。
外側の液体と比較すると比重は重くなるため、中の球体は沈みます。
反対に、気温が低いと空気に接している外側の液体の体積は小さくなるため、比重が重くなります。
しかし、直接空気と接していない中の液体は温度変化が小さいため、体積の変化は起こりにくい状態です。
外側の液体と比較すると比重は軽くなるため、中の球体は浮かびます。
ガラス球体には比重の異なる液体が入っているため、温度による浮き沈みの変化が生まれるのです。
ガリレオ温度計の見方
原理を踏まえて今度は温度計の見方をチェックしていきましょう。

球体が全て下に移動している場合

一番上の球体のタグが「26°」なら、気温は26℃以上ということになります。
球体が全て上に移動している場合
一番下の球体のタグが「18°」なら、気温は18度以下ということになります。

球体が上にも下にもある場合
球体Aが「22°」、球体Bが「20°」だった場合、現在の気温は20~22度の間ということになります。

インテリアとして置いておけるものですが、温度の見方を知っていれば温度計としても活用できます。
中の液体の位置の変化を意識して、もっと楽しめるようになるはず!
ガリレオ温度計はインテリアにぴったり!
原理を意識すると理科のイメージが強いガリレオ温度計ですが、理科好きだけでなく、インテリアとして楽しむ人が多いアイテム。
スタンダードなシリンダータイプをはじめ、球体や雫型など様々なタイプがあります。
中の液体はカラフルな色が使われていますが、全体的に見るとシンプル。
ナチュラル系やシック系など、どんな家の雰囲気にも合う!

温度の見方を知ってからは、中の変化にも関心が!
温度計としての機能を果たしながら、置いておくだけでおしゃれな雰囲気が出るので、インテリアとして重宝しています。
ガリレオ温度計の取り扱いには注意したいことも!
ガラスでできているので、転倒した際は割れてしまう恐れが。
割れて漏れた液体を触ったことで子供が化学やけどをしてしまった事例もあります。
更に、中の液体に可燃性の成分を含む場合も。
- 風通しのいい場所など転倒の恐れがあるところ
- 火器や暖房器具の近く
- 子供の手が届くところ

転倒が心配なら、木枠入りタイプがおすすめです。
我が家にあるものもこちらのタイプですが、倒れたとしても木枠がカバー、ガラス面は傷つかないようになっているので安心できます。
まとめ
ガリレオ温度計についてご紹介しました。
インテリアとしての役割はもちろんですが、原理や温度の見方を知っておけば、温度計としても活用できます。
日々の変化を楽しむことができるアイテムに!
「なんで浮くのと浮かないのがあるの?」と子供の科学への興味や好奇心を刺激するきっかけにもなるはず!