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薬機法管理者&コスメ薬機法管理者をW受験し、見事合格することができました。
薬機法管理者の過去問は公式サイトで数問紹介されているのみ。
「どんな問題が出て、合格率はどれくらい?」という情報がほとんど得られないため、試験に対して不安を感じる気持ちがありましたが、どちらも無事一発で合格することができました。
私が受けてみて感じた試験の難易度や、「実際どんな勉強をどれくらいした?」という点を中心に、体験談をご紹介していきます。
薬機法管理者の資格を取るのは難しい?…ハードルは低めに感じた
薬機法管理者の資格を取るのは、すごく難しい訳ではないかなというのが実際に受けた感想。
過去に簿記やFPを受験したことがありますが、そちらの方が問題数が多いことでボリュームがあった上に、専門用語を駆使する感じが強く、ずっと難しく感じました。
それに対して薬機法管理者の試験は以下の点から受験のハードルは低めに感じました。
- eラーニング講座⇒受験の流れ|講座を受けれいれば十分合格可能なレベル感
- 平均点が高め
- 問題数が少ない⇒じっくり回答できる
- 受験はオンライン形式|自宅から好きなタイミングで受験可能
eラーニング講座の内容を押さえておけば合格可能なレベル感
資格試験と聞くと、受験日の申し込みをしてテキストは書店で購入して……という流れを思い浮かべる方も少なくないかと思いますが……
薬機法管理者の試験は、薬事法ドットコムのeラーニング講座を受講した後にオンライン受験するという流れ。
資格の試験と講座学習がセットになっています。
そのためeラーニング講座中で大事なポイントを示してくれているため、試験問題は講座の学習をしておけば十分合格可能なレベル感。
テスト問題を見て「さっぱりわからない!」という事態にはなりにくく、合格可能なレベルに到達できるように感じました。
試験の平均点は高め
薬機法管理者では、講座の修了試験と資格試験の2回のテストを受ける必要があります。
どちらも100点満点中85点以上取れば合格です。
コスメ薬機法管理者は修了試験が85点以上、資格試験が80点以上で合格でした。
合格率は公開されていませんが、試験を受けると問題の平均点が表示されます。
私が受けたときは薬機法管理者の修了試験の平均点は94点、資格試験の平均点は96点と割と高めでした。
しっかり勉強されている方が多いからだと思いますが、平均点が高めだと希望が持てる気がします。
問題数は少なめでじっくり考えて回答できる
薬機法管理者の試験は60分で3問。
化粧品について扱うコスメ薬機法管理者は60分で6問。
問題数が少ないので、じっくり考えて回答する時間がありました。
回答は全て記述式ですが、小論文のように専門用語を駆使しながら長々と語る必要はなく、数行で端的に説明すればOKでした。
結局ほぼ60分を費やしましたが、30分くらいで一旦は全問書き終えられたくらい時間には余裕がありました。
受験はオンライン!いつでも受験可能な分落ち着いて解ける
薬機法管理者の試験は会場受験ではなく、オンライン受験で24時間いつでも受験可能。
自分のタイミングで受験できる分、焦らず受けられるように思いました。
正直手元に資料を用意しながらでも受けられます。
受験環境的にもとてもハードルが低いと思います。
取得までにかかった時間&勉強方法
薬機法管理者は自分の都合のいい時間で講座を受け、受験することができます。
受講期間の目安は3ヶ月~、コスメ薬機法管理者は2ヶ月~(1日30~60分の勉強を週5で続けた場合)と公式サイトで紹介されています。
当然個人差はあると思いますが、筆者の場合は合格までに以下のような時間がかかりました。
薬機法管理者は約2ヶ月で合格できた
9月の終わりに受講を開始し11月半ばに合格したので、2ヶ月かからないくらいで合格できました。
具体的にはなるべく毎日平日1時間ほど学習+試験直前は追い込みで数時間見直しという感じ。
トータルで40時間くらい勉強したと思います。
その後コスメ薬機法管理者も受けましたが、こちらも2ヶ月ほどかかりましたが、20時間くらいの学習時間でした。
勉強方法はeラーニング講座をひたすら読み込む
基本的に講座内容をひたすら読み込む勉強法を行っていました。
ノートに要点を書き写すというのもやりましたが、主に講座内容をドキュメントにコピペしたものを印刷し、ひたすら目を通して頭に叩き込むようにしました。
その後各章の内容が他の章の内容とどう関係してくるのか紙に書き出すことで、理解が深まったように思います。
薬機法管理者の1章から14章までを6周はしたかなと思います。
1周目はPCで、2~4周目は印刷したものを読みながらPCで小テストを実施。
5、6周目は試験直前の見直しという感じ。
とにかく理解できるまで……という思いで行いましたが、章ごとにあるチェックテストが目安になりました。
チェックテストで満点を取れるまで繰り返す
講座では各章の終わりにチェックテストがあります。
章の内容を理解できているか、問題を読んで正しいものや間違っているものを選択肢から選んでいきます。
間違えたからと言ってペナルティがある訳ではなく、小テストで全問正解しなくても修了試験は受けられますが、わからない内容を残していると思うと不安が……
1章につき5問くらい問題があります。
1周目は間違えまくりましたが、2周目、3周目とこなす内に満点を取れるように。
回を重ねるごとに回答の解説まで思い浮かぶようになったので、小テストは活用した方が理解の深まりを確認できると思います。
薬事法ドットコムのサイトにも目を通すとより学びに
薬事法ドットコムのサイトでは、問い合わせ内容のQ&Aが公開されています。
具体的な商品や成分についてのプロの見解が見られるので、こちらにも軽く目を通しておきました。
講座で触れられていない内容もあり、より学びになる部分があると思います!
こんな感じで勉強し、無事合格できました!
結果は5営業日以内にメールで届きます。
薬機法管理者の問題内容は?
試験問題は、文章から法的に問題となる部分を指摘するような内容。
講座内容から出題
薬機法管理者試験の試験問題は、健康食品・化粧品・医療機器・美容機器・健康器具までと幅広いです。
薬機法だけでなく、景表法や健康増進法など、法律についても広く触れています。
薬機法管理者の講座は全14章あり、学習する内容は以下のとおり。
- 第1章【法構造理解】薬機法の基本的理解
- 第2章【法構造理解】薬機法のペナルティ (1) 行政指導
- 第3章【法構造理解】薬機法のペナルティ (2) 刑事摘発
- 第4章【法構造理解】景表法の実践的理解
- 第5章【サプリメント編】薬機法とサプリメント
- 第6章【サプリメント編】健康増進法とサプリメント
- 第7章【サプリメント編】行政関与型 (1) 特保 (特定保健用食品)
- 第8章【サプリメント編】行政関与型 (2) 栄養機能食品(付.食品表示法)
- 第9章【サプリメント編】明らか食品
- 第10章【サプリメント編】使える表現・使えない表現
- 第11章【サプリメント編】ダイエット食品
- 第12章【健康・美容製品】機器タイプ
- 第13章【健康・美容製品】塗りタイプ
- 第14章【サプリメント編】行政関与型 (3) 機能性表示食品
コスメ薬機法は、化粧品・薬用化粧品に特化した内容で以下のとおり。
- 第1章 薬機法の化粧品とは
- 第2章 効能PRに関するルール
- 第3章 関心の高い効能キーワード
- 第4章 PR手法
- 第5章 ケーススタディ
(参考:薬事法ドットコムのeラーニング講座)
どんな問題が出る?例題を紹介
「具体的にどんな問題が出る?」というのが気になるところだと思いますが、薬事法ドットコムの公式サイトで数問例題が掲載されています。
以下の問の下線部分は、薬事法等に違反する表現となっています。
法に触れないように言い換えるとどんな表現が適切でしょうか?薬機法管理者講座過去問題
- 「生活習慣病の改善にA社のにんにくゴールド!」
- 「A社のにんにくゴールドで風邪に負けない体を!」
- 「B社のミネラルゴールドにはカルシウムの吸収を高めるマグネシウムがたくさん含まれています」
さっとチェックできるくらいの量なので、もっとほしいなというのが正直な感想ですが……
実際の試験問題はもう少し複雑ではあったものの、このように違反を指摘したり代替表現を提案したりするものでした。
チェックしておいて損はないと思います!
こういう文章の違和感にすぐに気付けることが大切かなと思います。
コスメコンシェルジュ資格を持っていれば有利?
私自身、美容系の資格である「コスメコンシェルジュ/化粧品検定1級」、「化粧品成分上級スペシャリスト/化粧品成分検定1級」を持っていますが、薬機法管理者を取るのに特別有利とは感じませんでした。
化粧品検定は化粧品を正しく扱うための知識を養うもので、薬機法については基本に触れるくらい。
化粧品成分検定に至っては成分の特徴などを学ぶものなので、薬機法についてはノータッチ。
化粧品の効能・効果の範囲やサプリメントや栄養成分については化粧品検定のテキストにも出てきたので、「この表見たことある」と思う程度はありましたが……
実際はじめて知ることが多かったので、コスメコンシェルジュを持っているからと言って薬機法の勉強に有利な点はそこまでないように思いました。
コスメコンシェルジュを持っているからコスメ薬機法は結構すんなりでは……と甘い考えがありましたが、全くそんなことはありませんでした(汗)
扱う範囲やどこに注視しているかが違うので、当然なのかもしれませんが……
薬機法管理者とコスメ薬機法管理者の違いは?
「薬機法管理者」は健康食品から化粧品・医療機器まで広い範囲を扱っているのに対し、「コスメ薬機法管理者」は化粧品に特化した内容です。
実際両方の講座を受講しましたが、「薬機法管理者」の方が全般的に学べるため、化粧品もサプリも美容機器のPR法も学びたい方向け。
「コスメ薬機法管理者」は薬機法管理者の講座で出てきたものよりも化粧品のPRについて詳しく学べるため、コスメのPRが主な方はこちらの方が得るものが大きいのではないかなと感じました。
薬機法管理者は講座が全14章なのに対して、コスメ薬機法管理者は5章なのでボリューム感にも違いが。
コスメ薬機法の方が資格試験までのスパンが短くて済むかなという点でも違いがありました。
コスメのPRをしっかり学びたいか、コスメ以外の知識もほしいかでどちらを受けるか選ぶのがいいのかなと思いますが……
両方セットで申し込む場合は30,000円引きが適用されるということで、私はこちらを申し込みました。
どうせなら両方……と思う方は、同時に受講するのもアリだと思います。
薬機法管理者資格取得までの流れ
薬機法管理者資格を取得するには、eラーニング講座の申し込みが必要です。
資格として薬機法管理者を名乗りたい場合は、講座+資格試験のコースを選びましょう。
資格試験は受けず講座学習だけできればいいという方には、講座のみのコースもあります。
薬機法管理者 | コスメ薬機法管理者 | |
費用 (講座+資格試験) | 89,800円(税込) | 50,000円(税込) |
費用(講座のみ) | 59,800円(税込) | 30,000円(税込) |
講座内容 | 全14章 116チャプター | 全5章 66チャプター |
試験形式 | 記述式 (制限時間60分、出題数3問) | 記述式 (制限時間60分、出題数6問) |
講座+資格試験のコースを申し込み、薬機法管理者資格を取得するまでの流れは以下のとおり。
申し込みから資格取得までの流れ
薬機法管理者(講座・資格試験セット)89,800円(税込)を申し込みます。
講座を受講せずに受験することはできません。
まずは一通り講座を受講していきます。
修了試験・資格試験を受けるには、身分証明書の提出も必要です。
全ての講座を受講&身分証明書が受領されると、修了試験を受けられるようになります。
修了試験を受け85点以上を取れれば合格。
5営業日以内に採点結果が届きます。
修了試験に合格すると、資格試験が受けられるようになります。
修了試験同様、85点以上で合格。
5営業日以内に採点結果が届きます。
資格試験に合格すると登録講習動画を視聴、その後簡単なミニテストを受けます。
こちらは合否に影響するようなものではないですが、動画を見ていれば難なく答えられる問題です。
資格試験の合格月の翌月末に写真付きの認定証が送付されます。
資格を持ち続けるには1年ごとに更新が必要
試験に合格したらずっと薬機法管理者を名乗れるわけではなく、1年ごとに更新が必要です。
認定証には有効期限が書かれています。
初回更新は20,000円(税込)、自動更新にすると2回目以降は10,000円(税込)で更新できます。
コスメ薬機法の場合は、初回10,000円(税込)、自動更新にすると2回目以降は7,000円(税込)。
薬機法管理者試験で注意しておきたいポイント
試験を受けるにあたり、注意しておきたいポイントをご紹介。
資格を取るためにはeラーニング受講が必須
薬機法管理者の資格を取りたい場合は資格試験のみ受けることはできず、eラーニング講座とセットでの申し込みしかできません。
また、講座の受講を飛ばしていきなり試験を受けることもできません。
試験を受けるためには受講が必須です。
試験に2回合格する必要あり(合格点は85点以上)
講座受講後、修了試験⇒資格試験と2回の試験に合格する必要があります。
どちらも100点満点中85点以上で合格。
(私が受けたときはコスメ薬機法管理者は、修了試験85点以上、資格試験80点以上で合格でした)
試験に不合格だと追加で費用がかかる
試験に不合格だった場合は、再度受験するために追試料金が必要です。
各追試料金は以下のとおり。
修了試験 | 資格試験 | |
薬機法管理者 | 10,000円(税込) | 20,000円(税込) |
コスメ薬機法管理者 | 10,000円(税込) | 10,000円(税込) |
このあたりは結構シビアだなと思いました。
その分、真剣に受験に向かえる気もします。
受講期限は1年!1年以内に試験を受ける必要あり
eラーニング講座の受講期間は1年間。
その間に講座受講⇒修了試験⇒資格試験を行う必要があります。
期限を延ばしたい場合は、受講延長料金または再受講料金を支払う必要が出てきます。
こんな人は薬機法管理者資格を取るべき
正直料金は安くはないので、受けるべきか……と悩む方も少なくないかなと思います。
以下のような方なら、資格を取得しておく価値があるのではないかなと思っています。
- 健康・美容系の記事を扱うライター・LP制作者
- SNSでPR案件を受けることが多い方
私はライター業を行っていますが、商品記事を書く際にブランドからNG表現リストを配布されたことが何度かあり、企業も慎重になっているように感じています。
最近ではSNSでのPRでも注意喚起がされており、ブランドに迷惑がかかるだけでなく、行き過ぎた表現は自分自身の信用を失ってしまう恐れもあるのかなと思います。
購入品を単に紹介するだけのレビューでは薬機法は絡まないため、無償で購入品紹介を行うだけなら薬機法管理者をとるほどではないかなと思いますが、PR案件を扱う方は学習する価値はあるかなと個人的には思います。
まとめ
薬機法管理者・コスメ薬機法管理者資格について、体験談をご紹介しました。
合格率の公開がなく過去問もほとんどないことから試験に対して不安な気持ちはありましたが、難易度としてはそれほど高くないように感じました。
しっかり講座を受けていればOKなレベル感!
商品のPRではどういうことをいうと違反になるのかをしっかり押さえておくことが大事だと思います。