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日本化粧品検定の試験は4択問題で合格率は7割近く。
「いきなり1級からでもいけるのでは……」と1級を受験することにしたものの、テキストの範囲が広い!
「受験する人がみんな美容マニアだからこの合格率なのでは?」と心配になりましたが、無事合格することができました。
ここでは、日本化粧品検定を実際に受けて感じた試験の難易度や学習のポイントを中心にご紹介。
これから受験しようという方のご参考になれば幸いです。
日本化粧品検定ってどんな検定?
化粧品を正しく使うための知識や、化粧品についてのスペシャリストを育成するための検定です。
(引用:日本化粧品検定1級対策テキスト)
化粧品にはどういった効果があるのかを正しく理解し、目的に合った使い方ができるようになることを目指すものです。
検定試験は1級から3級まで。
受験資格はなく、誰でも何級からでも受験できます。
1級から3級までの違いはこちら↓
- 間違えがちな化粧品や美容に関することを学び、すぐに実践できる知識を習得
- 公式HPからいつでも無料で受験可能
- 20問。正答率80%で合格
- 3級範囲に加え、皮膚の構造や肌悩みに合った化粧品の選び方、メイクの仕方を習得
- 受験料 8,800円(税込)
- 60問。正答率約70%で合格
- 2級範囲に加え、化粧品の成分や製品の種類や働き、化粧品の歴史や法律に関する知識まで習得
- 受験料 13,200円(税込)
- 60問。正答率約70%で合格
会場で行う1級、2級の試験は併願受験も可能です。
併願受験料は19,800円(税込)。
3級の範囲が1級、2級で出ることもあるので、基礎知識が身についているかチェックするために、まずは無料で受けられる3級に挑戦するのがおすすめです。
美容に関する広い知識を身につけたいなら「化粧品検定」はおすすめですが、化粧品に関する検定は他にもあります。
成分を見ながらアイテム選びできるようになりたいなら「化粧品成分検定」がおすすめ。
それぞれの違いはこちらで紹介しています。
日本化粧品検定1級を受験してみた感想
「1級は結構難しいのでは?」というイメージがあるかもしれませんが、実際に受けた感想としてはそれほど難しいとは感じませんでした。
出題レベルは以下のような感じなので、テキストと問題集をやっておけば合格は難しくないと思います。
- テキストから逸脱した問題は出ない
- 問題集程度の難易度
- 理解力重視の問題構成
- 合格率は6割強
テキストから逸脱した問題は出ない
私は簿記やFPの受験経験もあるのですが、そちらでは複数の出版社から対策テキストが出版されています。
そのため、購入した対策テキストではカバーしきれなかった範囲がポロっと出題されることがありました。
しかし日本化粧品検定の場合、対策テキストは日本化粧品検定協会が監修している公式テキストのみ。
カバーしきれていない範囲はありません。
このテキストに書かれていない内容は出題されませんでした。
問題集程度の難易度
実際に受験して感じた問題のレベルは、問題集と同程度でした。
そのため、問題集を完璧に答えられるまで仕上げておけば類似した問題に対応できると思います。
理解力重視の問題構成
化粧品についてだけでなく、肌や髪、爪といった身体の特徴なども範囲に含まれます。
説明をよく読んで、他人に説明できるくらいまで理解しておくのがベター。
また、テキストには随時カタカナの成分名が出てきますが、これはぜひ覚えおきたいところ。
そのため、暗記力・理解力は重要です。
しかし、数学のように理解した内容を用いて考えて答えを導くということまでは求められません。
「正しいものを選べ」というような理解力のみを試される問題が多いので、きちんと内容を理解していれば十分対応できるレベルだと思います。
合格率は6割強
実際、過去の合格率を見ても1級は63.9%、2級は75.5%(※第12回日本化粧品検定の実績)とかなり高い数字。
(参考: https://cosme-ken.org/faq/ )
そのため、それほどハードルの高い試験ではないかなと思います。
しかし、この数字に安心して軽く勉強した程度では落ちる可能性があるので注意!
日本化粧品検定に向けた学習のポイント
合格するためにどんな勉強をすればいい?
「実際にこんな勉強をしましたよ!」という経験を踏まえて、学習のポイントについてご紹介していきます。
対策テキストは?
一般的に検定試験には対策本が多数あり、まずはテキストを選ぶところから始めるもの。
しかし日本化粧品検定の場合、対策テキストは日本化粧品検定協会が監修している1種類のみ。
「1級対策テキスト」と「2級・3級対策テキスト」の2冊が出版されています。
また、1級・2級対策問題集も販売されています。
こちらは公式HPからの販売のみとなっていますが、試験合格のために問題集は購入しておくことをおすすめします。
実際の学習期間&学習量
1級の試験には2級、3級といった下級範囲も含まれるため、1級のテキストだけではなく、2級・3級対策テキストも含めた学習が必要です。
私は受験の3ヶ月程前から学習をスタート。
- はじめの1ヶ月で2級のテキスト&問題集
- 次の1ヶ月で1級のテキスト&問題集
- 最後の1ヶ月では、1級:2級=7:3位の比率で勉強
テキスト&問題集は3周以上はこなしました。
1日の勉強時間は1~2時間くらい。
試験間近で時間がとれる日はそれ以上の時間を費やしました。
学習で気を付けたいポイント
実際に勉強している内に気付いたことや、実際に受験して感じたことなど、学習する上で気を付けたいポイントを紹介します。
- テキストの検定ポイントに惑わされてはいけない
- 成分名と役割を把握しておく
- 数字は大事なポイント
テキストには「検定ポイント」と表記されている箇所がいくつもあります。
これは実際の試験での頻出ポイント。
「じゃあここだけ重点的に押さえればいいのでは?」と思えますが、検定ポイントはかなり多く、ページをめくるごとに出てくるほど(汗)
その上、検定ポイントと書かれていないところから出題される可能性もあります。
検定ポイントだけ押さえていこうと思っても、結局ほとんど読み込むことになる上、ポイントではないところを後回しにして学習するのは逆に効率が悪くなるかなと思います。
検定ポイントは気にせず満遍なく学習する方がいいと思います。
学習を始めた当初は「化粧品検定ってすごく難しいのでは?」と感じていました。
その理由は、化粧品に含まれる成分についての説明がかなり多いため。
特に1級になると2級の比ではないくらい、成分名が出てきます。
「◯◯◯に含まれ、△△△の役割をする成分は?」
というような問題は問題集でもよく見られ、出題されやすい問題です。
カタカナ&馴染みのない長い名前は覚えにくいですが、成分名と役割は押さえておいた方がいいと思います!
成分名の他にも押さえておきたいのが、数字です。
例えば……
- 毛髪は熱に弱く、乾いた状態では180℃でタンパク質に変性を起こす。
- 水溶性のビタミン類は最低でも、3~4時間程度間隔をあけて摂取する。
(引用:日本化粧品検定 1級対策テキスト)
具体的に数字を答えさせる問題の他にも「正しい文章は?」という選択肢の一つとして数字が入った問題は出しやすいと思います。
テキストで数字が出てくる箇所は成分名よりも多くないからこそ、押さえておくべきポイントです!
化粧品検定に向けてどんな風に勉強すればいい?
実際に行った学習方法
日本化粧品検定で残念だなと感じるのは、過去問がないことです。
過去問があれば、様々な出題パターンを解いて経験を積むことができますが、それができません。
テキストに沿った問題集はありますが、それをこなすだけでは不安が残りますよね。
手書き派はノートに問題を作るのがおすすめ
私はテキストに目を通しながらノートに手書きで穴埋め問題を作りました。
問題集だけではカバーできていない部分についても解くことができ、かつ手を動かすことによってより記憶に残りやすいので、自分で問題を作ることはおすすめです。
復習のタイミングを調整してくれるアプリもおすすめ
ノートに書くという手段以外にもアプリを使った勉強法も効果的。
メンタリストDaigoさん監修の「分散学習帳」はアプリに自分で問題を登録。
その問題を解いた時点での思い出しやすさ(「わからなかった」「難しい」「普通」「余裕」の4段階)に応じて次回学習日を調整してくれるというもの。
最も効率的に暗記をできるタイミングで復習できるようになっています。
アプリなら休憩中や通勤中など空いた時間にさっとできるので使い勝手もいいですね。
まとめ
日本化粧品検定の学習のポイントと学習方法についてご紹介しました。
テキストは大事なところは赤字になっていたり、問題集そのままの問題が出題されることもあったりと検定試験としてはかなり易しいものだと思います。
成分名を中心に押さえるように読み込み、問題集をある程度こなせるようにしておけば合格できる試験だと思います。