毛100%でできているストール。
洗濯表示タグを見ると、もちろん手洗い不可。
本来ならクリーニングに出すべきものですが「本当に洗濯は無理?」
思い切って家で洗濯してみることに!
「毛100%のストールは家で洗濯できないのか」
実際に洗ってみた結果をレポートします。
毛100%のストールを自宅で手洗い!
今回洗濯を試みるのは、こちらの青いストール↓
素材は毛100%。
洗濯表示はもちろん「手洗い不可」。
肌寒さを感じ始める秋口から冬、そして春先までと結構1年の中でも使用スパンが長く、多用してきたものです。
用意するもの
自宅で洗うために用意したものはこちら。
- おしゃれ着用洗剤
- 洗面器(洗濯物が入るサイズの入れ物)
毛100%のストールの手洗い方法
※洗濯表示は手洗い不可ということを承知の上で洗います!
1.洗面器に水を入れ、洗剤を適量溶かします。
2.1にストールを入れ、手のひらで押しながら洗っていきます。
3.泡が出なくなるまで水ですすぎます。
4.手でギュッと絞り水を切ります。
5.干して乾かします。
洗い方に工夫などなく、おしゃれ着用洗剤を使って手洗いして干しただけです(汗)
洗ったことによる変化は?!洗濯前後の状態を比較
多少伸びたり縮んだりすることは覚悟の上で洗ってみましたが……
洗濯前後の比較画像がこちらです↓
洗う前はほこりや汚れが目立ちますが、洗ったことにより汚れが気にならなくなりました!
(Berore→Afterで色が違いますが、光の加減によるものです。色の変化はありません。)
そして、肝心なのは洗濯により伸びたり縮んだりしないかという点。
全体がわかる比較画像はこちらです↓
洗ったことによりシワはつきましたが、縮みは感じられませんでした。
どちらかと言えば、縫い目が引っ張られて逆に伸びたように感じます。
優しく押し洗いしたつもりでしたが、水に浸けたことやその状態で水を切ろうと絞ったことにより、生地に歪みが出てしまったようです。
服の場合は歪みを誤魔化しにくいですが、こちらのストールは少し折って巻いて使うものなので、歪みがどうしようもなく気になるということはありません。
薄めで柔らかい生地なのでアイロンで多少は補正もでき、個人的には自宅手洗いはアリでした。
毛100%はどうして手洗いしてはダメなの?
洗濯表示では「手洗い不可」となっている毛100%素材。
手洗いNGの理由は?
そもそも毛って何の毛?
洗濯タグには「毛100%」という表示のみで、何の毛かまでは表示されていません。
「毛って何の毛?」と疑問に思って調べてみたところ、「毛100%」とはウールやアルパカ、アンゴラなど「動物の毛全般」を意味しているそう。
素材が全て羊毛の場合は「ウール100%」と表示するものですが、そうではない場合は、化学繊維ではなく何かしらの毛でできているということを示し、「毛100%」と表記するようです。
毛素材が手洗い不可の理由は?
髪の毛のキューティクルのように、毛糸にも「スケール」といううろこ状の組織があります。
スケールは水に濡れると開き、さらに洗濯でもまれることによって絡み合い収縮(フェルト化)してしまいます。
洗濯後、縮んだように見えるのはこのフェルト化によるものなのです。
スケールを除去したり、スケールが開かないようしたりと加工されている製品は、水洗いOKの場合もあります。
しかし、加工されていないものは水洗いによりフェルト化が起きる可能性が高く、クリーニングを推奨しているものがほとんどなのです。
毛100%素材の自宅手洗いはあり?なし?
手洗い不可の毛100%のものは、洗えば生地に歪みができることは避けられません。
ダメになったらショックなお気に入りの服などは絶対にクリーニングに出した方がいいと思います。
しかし、シワの目立ちにくいストールやマフラーなどを手洗いするのは個人的にはアリかなぁと思いました。
ストールやマフラーでも物によっては再起不能になる可能性もあります。
昔、素材にカシミヤを含むマフラーを水洗いしたことがありますが、柔らかかった風合いはなくなり、ゴワゴワのくちゃくちゃになってしまいました(涙)
「毛100%じゃないからいいかな?」と油断しました。
不安な方は絶対家で洗濯してはダメです!
手洗いしてみようかなという方は自己責任でお願いします。
まとめ
毛100%素材のストールを自宅で手洗いしてみた結果をご紹介しました。
今回の結果としては自宅洗いもアリという結論に至りましたが、物によっては悲惨な状態になる可能性もあるので、洗濯を試みる際にはご注意下さい。