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部屋の温度によって、球が浮いたり沈んだり……
「ガリレオ温度計ってどういう仕組みで球が動くの?」
ここでは、ガリレオ温度計の仕組みと見方を詳しく解説していきます。
インテリアとして飾っておくだけでもおしゃれさの出るアイテムですが、その仕組みはとても科学的。
- ガリレオ温度計の仕組み
- ガリレオ温度計の温度の見方
- 取り扱いの注意点
をお伝えしていきます。
ガリレオ温度計の仕組み|温度による比重の変化を利用
まずはガリレオ温度計の仕組みについて解説します。
ガリレオ温度計は、温度の変化に合わせて色付きの液体が入った球が浮き沈みしますが、これは温度による液体の比重の変化を利用しています。
気温が高い場合
液体は温度が上がると膨張するため、比重が軽くなります。
空気と接している外側の液体は、気温が高いと膨張→比重は軽くなります。
その一方で、中にある色の付いた液体は直接空気と接していないため温度変化が小さく、膨張しにくい状態です。
外側の液体と比較すると比重は重くなるため、中の球体は沈みます。
気温が低い場合
反対に気温が低いと空気に接している外側の液体の体積は小さくなるため、比重が重くなります。
しかし、直接空気と接していない中の液体は温度変化が小さいため、体積の変化は起こりにくい状態です。
外側の液体と比較すると比重は軽くなるため、中の球体は浮かびます。
ガラスの球体には比重の異なる液体が入っているため、温度による浮き沈みの変化が生まれるのです。
ガリレオ温度計の見方をチェック
上で説明した仕組みを踏まえて、温度計の見方をチェックしていきましょう。
球体が全て下に移動している場合
気温が高くなるほど、中の球体が沈む傾向にあります。
1番上の球体のタグが「26°C」なら、気温は26℃以上ということになります。
球体が全て上に移動している場合
反対に気温が低くなるほど、中の球体は浮かぶ傾向に。
1番下の球体のタグが「18°C」なら、気温は18℃以下ということになります。
球体が上にも下にもある場合
球体Aが「22°C」、球体Bが「20°C」だった場合、現在の気温は20~22℃の間ということになります。
インテリアとして置いておけるものですが、温度の見方を知っていれば温度計としても活用できます。
中の液体の位置の変化を意識して、もっと楽しめるようになるはず!
どうしてガリレオの名前が使われているの?
そもそもどうして「ガリレオ」温度計なの?
皆さんがご想像のとおり、イタリアの物理学者「ガリレオ・ガリレイ」にちなんで名付けられました。
しかし、実はガリレオが発明したものではありません。
ガリレオはこの温度計の基礎となる考え方(比重測定原理)を発見したため、ガリレオの名前が使われているのです。
ガリレオ温度計はインテリアにぴったり!
原理を意識すると理科のイメージが強いガリレオ温度計ですが、理科好きだけでなくインテリアとして楽しむ人が多いアイテム。
スタンダードなシリンダータイプをはじめ、球体や雫型など様々なタイプがあります。
中の液体はカラフルな色が使われていますが、全体的に見るとシンプル。
ナチュラル系やシック系など、どんな家の雰囲気にも合う!
温度の見方を知ってからは、中の変化にも関心が!
温度計としての機能を果たしながら、置いておくだけでおしゃれな雰囲気が出るので、インテリアとして重宝しています。
ガリレオ温度計の取り扱いには注意したいことも!
ガラスでできているので、転倒した際は割れてしまう恐れが。
割れて漏れた液体を触ったことで子供が化学やけどをしてしまった事例もあります。
更に、中の液体に可燃性の成分を含む場合も。
- 風通しのいい場所など転倒の恐れがあるところ
- 火器や暖房器具の近く
- 子供の手が届くところ
転倒が心配なら、木枠入りタイプがおすすめです。
我が家にあるものもこちらのタイプですが、倒れたとしても木枠がカバー、ガラス面は傷つかないようになっているので安心できます。
まとめ
ガリレオ温度計についてご紹介しました。
インテリアとしての役割はもちろんですが、原理や温度の見方を知っておけば、温度計としても活用できます。
日々の変化を楽しむことができるアイテムに!
「なんで浮くのと浮かないのがあるの?」と子供の科学への興味や好奇心を刺激するきっかけにもなるはず!